ゴルフの練習の帰り道、子供の頃からの腐れ縁
ウクドナルドと偶然に会ってしまい、流れのままにたどり着いた街はずれのバーで俺は衝撃の真実を聞かされた・・・。




「あぁ、知ってるぜブラザー・・・。」


「そいつはなぁ・・・おそらく・・・。」



「人間じゃねぇーぜ・・・。」 




「人間じゃないだって!?どういう事だよ!?」

「マスター。レッドアイ・・・ビール抜きでもう一杯たのむ。」


ウクドナルドはトマトジュースのおかわりを注文し、無言で胸のジッパーを開いた。そして内ポケットからボロボロにすり切れた古びた新聞を俺の前に指し出した。


「なぁブラザー。お前が生まれる前に起った事件だが話ぐらいは聞いた事があるだろ?」


俺はそのボロボロにすり切れた古びた新聞紙を広げ、書かれている記事に目を通した。
そこには赤いマジックペン大きく丸印が付けられている記事が載っていた。



『新宿歌舞伎町・・・ファンタジーヘルス「ハウルの動く腰」・・・?』
『六本木・・・光圀公御用達ヘルス「見て肛門」・・・かげろうのお銀ちゃん入店・・・?』
『池袋・・・銀河横断ヘルス「痴漢鉄道69」・・本日メーテルちゃん出勤日!!・・?』


「・・・・・・???」


メーテルちゃん出勤日って欄にはご丁寧に蛍光ペンで線まで引かれていた。


「ん??どうしたよブラザー?お前まさかその事件の事、知らねーのか!?」

「い・・いや・・・。」

「俺さぁ。実は前から思ってたんだけどよ〜ブラザー。お前って意外と無知だよなぁ。信じられな〜い!


ウクドナルドはバカにしたような笑みを浮かべながら俺が手にしている新聞を覗き込むと、まるでビデオを5倍速にしたような目にも止まらぬ速さで新聞を俺から取り上げ、白い顔を真っ赤にしながらそれを裏返した


「バ・・バカ野郎っ !そっちじゃねーよ!! お・・お前ってい・意外と・・あれだなっそ・・そう言うの好きなのか!?」

「・・・・・・。

「念のために言っておくけど、その赤丸印付けたのは俺じゃねーからなっ!!

どう考えても赤丸印の犯人はコイツだな・・・と思いながら、俺は動揺するウクドナルドを無視して裏返された新聞の記事に目を通した。




「これって・・・3億円事件か・・・?」

3億円事件新聞

「そ・・そう!それそれ! いきなりブラザーが変な記事を読み出すから焦っちまったぜ!

コイツまだ言い訳を・・・。しかも、俺に責任転換しているような・・・。


「ブラザーお前も知ってると思うが戦後最大級の未解決事件。1968年12月10日に東京の府中市で白バイ警官に扮した何者かによって東芝工場従業員のボーナス3億円が現金輸送車ごと奪われちまったって事件だ。今の金額で言うと10億ってところか。」

「で?この事件がどうしたって言うんだよ?まさかこの事件があの小柄なおじさんと何か関係があるって言うのか!?」


「せぇ〜か〜い!!」


どうやら全く似ていないが、TBSドラマ『クロコーチ』の主役キャラ『黒河内』の決め台詞を真似ているようだ・・・。


「それが大有りなんだよ!お前3億円事件のモンタージュ写真の男って知ってるだろ?」

「あぁ、もちろん知ってるよ。実はモンタージュ写真は偽物で本物の犯人とは似ても似つかないって噂のやつだろ?」


「またまた、せぇ〜か〜い!!」


コイツの物真似も似ても似つかないな・・・。



「実はなぁブラザー・・・」


あの噂は本当だ。



そう言うとウクドナルドはもう一枚、黄ばんで古くなった新聞の切り抜きを取り出し俺に見せてくれた。



「こ・・・これって・・・




モンタージュ白い悪魔

「あーそうだ。コレが本物のモンタージュ写真の記事。」

「そしてコイツこそが3億円事件の真犯人だ!」


ウクドナルドが持っていた3億円事件の記事には髪の毛からひげ、眉毛までもが白く染まった一人の老人が写っていた。


そう・・・俺が練習場で出会った・・・



小柄なおじさんだ!


 

つづく・・・


*゚✲ฺ 読んで頂いてありがとうございました。✲゚ฺ*


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